刹那に蕩ける虚無主義

Nihilism melting into a moment

こゝろ

実家に帰ってる。親の期待に沿わない人生になっているから帰るのが怖いと思ったけど帰ってきてみたら両親とも無償の愛に溢れていて無限に居心地が良くて更に申し訳ない。高2の現代文の授業で買って蛍光ペンだらけの夏目漱石のこころを読んだ。影響されやすいから本読むとすぐその作家の文体で物を考え始める。その内容も影響されてだからこころとか読むと厭世的な感じになっちゃうし十五少年漂流記読むと冒険的になる。課題図書かよ。高校生の時よりも概ね頭が悪くなっていると思うけど読書感想文は今の方がずっとうまくかけるだろうな、と蛍光の赤青緑の線を見ながら思った。


先生はKに自分の醜さを打ち明けるタイミングは何回もあったのに全部逃してて早く言えよバーカって、こちゃこちゃした卑怯者だから死んで然るべしとか、授業で読んだ時にイライラしてたの思い出して、あの時は無限に正しくて強くて光っててだけど今は、


愚かさとか自分勝手さを隠そうとして余計に惨めで自己概念が何回も芋虫みたいになる。開き直って惨めなそのままを人に、卑小も誇張もせずに見せたい、見られる意識もないままに喋ったり動いたりしたい。

隠したあとでも隠しましたって言おう(怖い)。周りの人がみんな神様で懺悔したら全て許してくれると仮定しよう(実際にはそうじゃないとしても少しは誠実に振る舞えたとしたらその分はいい結果になるだろう)。