刹那に蕩ける虚無主義

Nihilism melting into a moment

会話が下手になったよ

〈最近のちょっとした悩み〉

物心ついてから今まで、ほぼ誰とでもそれなりに楽しく話せるし、楽しませることもできると思ってた。

近頃知り合った人々に対してその手応えがさっぱり持てなくて、自分がすごく会話が下手になったんじゃないかという気がする。

 

〈考えられる理由〉

①しばらく、会話の密度を上げる工夫の一環として、音ゲーコミュニケーション(=質問で関心の範囲を探る、語りたそうなことを更に質問する、期待されたタイミングで期待される温度の反応を返す、みたいな会話)を意識的に辞めていた。初対面とか、お互いに情報増やし/存在慣らしをする段階ではかなり有用だけど、癖になると仲良くなってからもずっとやっちゃうし、本音じゃなくて迎合で意味なくて不誠実でつまんなくなるから、辞めた。そしたら、たまーの使いたい時にもその技術が使えなくなっちゃった。

②大学時代に知り合いが増えるとき、相手は、寮生/外のなんらかのサークルの人/社会運動系(?)イベントの参加者/親友の親友/Twitterの相互フォロワー・・・等、属性が分かりやすくて、初めから盛り上がる話題に当たりをつけることができた。

その時と比べると今は、飲み屋で会った人/無目的なイベントで会った人/知り合ったばかりの人が知り合ったばかりの人・・・等、初手では自分との共通項を見つけづらく、あからさまな初対面コミュニケーションを丁寧にやらないと深部まで辿り着けないような知り合い方が増えた。

③単純に自分の興味関心の幅とか情報の出入りが減って、話せることが少なくなってる。

④感性が死んでるかエネルギーが足りないかで初対面の人に前より興味持ててない。

⑤そもそも誰とでもいきなり仲良くしようとしすぎ。掘ろうとしすぎ。人はそんなに全員とそんなにすぐは仲良くなれません。

 

〈どうしていく〉

①無理やり喋らない。興味を持てたら話す。

②かと言って喋ってない人に気まずさ感じたり敵視したりしない。ほどほどに気楽に空間を共有する。

③ といいつつ①も②も難しくてなかなかできなさそう。部分的に音ゲースキルを復活させる(上で不誠実に気をつける)。

 

〈ぼやき〉

自信失いまくってたけどやっぱり寮生と久々に喋ったり社会運動家の上司と職場で話したりしたら無限に話せる。共通の種が埋まってる範囲がはっきりわかってれば話せるっぽい。

ただ無情報から手探りで共通項探り当てる腕は確実に衰えてると思うし緩やかに再訓練する。

それとも、そろそろ人間関係に専心するのは一旦やめて自分の人生に注意を向けたらどうなんですか、ってことかなって少しくらいは思う。けど、今まで人と一緒にいて遭遇した一番いい瞬間は全部、できるだけ広く深く関係の分母を維持してきた上で手に入った'ひと掴みの砂金'だと考えてるし、これからも同じようにするつもりでいる。