刹那に蕩ける虚無主義

Nihilism melting into a moment

5/4

多忙(に起因する何も思い通りに行かなさ)で家に帰ってきて2分くらいでちょろちょろと半端に泣いてしまった。

 

こういうときは過食が怖いし、あまり食わないで寝ると気分が良くなることを知っているので、ファミマで買った春雨サラダと買ってもらったガトーショコラを冷蔵庫にしまって、猫に煮干しあげるときに一緒に3匹食べた、同じ量。湯シャンした適当に歯を磨く。寝る。

人としてはそれなりに好きだよ

昨年の2月から同居してる人に、そろそろ同居をやめましょうか、とやっと言えた。

理由はこれ以上関係を悪くしたくないということ、それからものすごく忙しくてやることがたくさんあるあなたに何かしてあげたいなと思っても、結果としては迷惑をかけるばかりで、今の私が今のあなたにあげられるものが全く何にもないということ。

 

ものすごく久しぶりに2人で夕飯を食べて、私が先に寝てた布団に入ってきたその人に、好きじゃなくなった?って聞いたら"人としては""それなりに"好きだよ、と返ってきた。

 

性的にも好きじゃなくて人としてもそれなり程度の好意しか持てない人間と一緒に住むとは、自分の時間と心とに対する愚弄ではないかと思うけど、それでもあれこれ算段をして一緒に引っ越して猫を引き取ってくれたのは惰性だけではなくて、きっと私にははっきりと触ることのできないその人の優しさだったんだろうな、と想像する。

 

これから先は、もう人とすごくすごく近づくことはしないようにしたい。近くなれば、必ず依存して、遠からずその人を蔑ろにするようになる。自分がどこまでもそういう人間で、今までにどんなに後悔してもその根が変わってこなかったと思うから。

 

大学入ってから今まで、どういう感じで暮らしたいかわかんなくて苦しくて、生活も下手で、自分を見てくれてケアして助けてくれる誰かを見つけて、その優しさをすり潰してきた。

 

そういう人との人間関係を破壊したり決定的に変質させたりする度に、二度と繰り返しませんようにと戒めて、そして今日もまた同じことを願っている。

 

誰にもしがみつかずまたしがみつかせずに、通りがかりに穴に落ちてる人は引っ張り上げて、怪我してる人には手を当てて、自分でも困ったらその時近くにいる人に助けを求めて、元気どうしならすれ違い様にハイタッチして、興が乗れば手を取り合って踊って、そんな風にして出会いを良く良く味わった後は、互いに一人で歩いていけることを祈りあって祝いあって爽やかに手を振ることができますように。

会話が下手になったよ

〈最近のちょっとした悩み〉

物心ついてから今まで、ほぼ誰とでもそれなりに楽しく話せるし、楽しませることもできると思ってた。

近頃知り合った人々に対してその手応えがさっぱり持てなくて、自分がすごく会話が下手になったんじゃないかという気がする。

 

〈考えられる理由〉

①しばらく、会話の密度を上げる工夫の一環として、音ゲーコミュニケーション(=質問で関心の範囲を探る、語りたそうなことを更に質問する、期待されたタイミングで期待される温度の反応を返す、みたいな会話)を意識的に辞めていた。初対面とか、お互いに情報増やし/存在慣らしをする段階ではかなり有用だけど、癖になると仲良くなってからもずっとやっちゃうし、本音じゃなくて迎合で意味なくて不誠実でつまんなくなるから、辞めた。そしたら、たまーの使いたい時にもその技術が使えなくなっちゃった。

②大学時代に知り合いが増えるとき、相手は、寮生/外のなんらかのサークルの人/社会運動系(?)イベントの参加者/親友の親友/Twitterの相互フォロワー・・・等、属性が分かりやすくて、初めから盛り上がる話題に当たりをつけることができた。

その時と比べると今は、飲み屋で会った人/無目的なイベントで会った人/知り合ったばかりの人が知り合ったばかりの人・・・等、初手では自分との共通項を見つけづらく、あからさまな初対面コミュニケーションを丁寧にやらないと深部まで辿り着けないような知り合い方が増えた。

③単純に自分の興味関心の幅とか情報の出入りが減って、話せることが少なくなってる。

④感性が死んでるかエネルギーが足りないかで初対面の人に前より興味持ててない。

⑤そもそも誰とでもいきなり仲良くしようとしすぎ。掘ろうとしすぎ。人はそんなに全員とそんなにすぐは仲良くなれません。

 

〈どうしていく〉

①無理やり喋らない。興味を持てたら話す。

②かと言って喋ってない人に気まずさ感じたり敵視したりしない。ほどほどに気楽に空間を共有する。

③ といいつつ①も②も難しくてなかなかできなさそう。部分的に音ゲースキルを復活させる(上で不誠実に気をつける)。

 

〈ぼやき〉

自信失いまくってたけどやっぱり寮生と久々に喋ったり社会運動家の上司と職場で話したりしたら無限に話せる。共通の種が埋まってる範囲がはっきりわかってれば話せるっぽい。

ただ無情報から手探りで共通項探り当てる腕は確実に衰えてると思うし緩やかに再訓練する。

それとも、そろそろ人間関係に専心するのは一旦やめて自分の人生に注意を向けたらどうなんですか、ってことかなって少しくらいは思う。けど、今まで人と一緒にいて遭遇した一番いい瞬間は全部、できるだけ広く深く関係の分母を維持してきた上で手に入った'ひと掴みの砂金'だと考えてるし、これからも同じようにするつもりでいる。

 

一緒にいないみたいだね

恋人と同居している。研究にとても忙しい人で、一緒にいる時間は少ない。週に3回ほどご飯をつくって食べる。けど食べるのがすごく早くて、食べ終わったらすぐまたチャリで5分の研究室に戻る。時々は、私が寂しくないように、家で続きの作業をしてくれる。余裕があるときは、トレーニングをしながらライバロリ(ポケモン対戦youtuber)の動画を2倍速で観ている。

 

学校で徹夜する日の夜中、お風呂に入るために一回戻ってくることがある。話す時間がほしくて、時間を合わせて一緒に風呂に入る。頼んだら髪を洗ってくれる。洗う指の動きもすごく早いので慌しく感じるけど、握力が強くて上手だ。優しい人だと思う。

 

今日は2時前に帰ってきた。起きてたけど、帰ってきたら起こして、と頼んであったから、2階に上がってきてくれた。

 

私が洗った五徳の水気をキッチンペーパーで拭き取っている彼を横目に、先に湯船に浸かって歯を磨く。

磨き終わってしばらくして彼が入ってくる。桶で体を洗い流すのを眺める。浴槽に彼の分のスペースを空ける。

彼は浴槽に体育座りするとすぐに、目を瞑って何か(というか、絶対に研究のこと)を考え始めた。私の頭の中では蛍光色でできたさびしいの四文字がゆっくりと明滅していて、もう他のことは何も考えられなくなっている。この寂しさは執着だ、この人の好きにさせよう、そして私も好きにするんだ、と思おうとするが、ちっともさびしさを手放すことができない。

 

突然「落ち込んでる?」と尋かれた。

「...まぁ、ちょっと?」と少し戯けた感じで答えた。

「なんで?」

「一緒にいるけど、他のこと考えたくて他のこと考えてるみたいだから かな」

「ふーん」

・・・

「ノーコメントなの?」

「え?」

「考えてること話したし、それを聞いて考えたこと、教えてくれない?」

「・・・色々考えたけど、この後研究室戻るし、話し始めたら長くなるから、思考を放棄した」

「そっかあ」

 

意志に反してさびしいの信号はどんどん頻回に明滅する。近くにいたらいるだけ、とろっとしたさびしさが絡みついてくるのがわかった。ゆっくり浴槽から上がって、身体を流して、できるだけソフトに聞こえるように「先に上がるね」と言って、浴室を出た。

 

私は、しばらく前から、ほとんど人間関係のことだけを考えて生きていて、一緒に住んでいる人間のことなんていうのは、一日で一番長く考えている。

やりたいことを思い浮かべたり、恐いことを心の中で拒否したり、昔あったぴかぴかに素敵な瞬間を思い出してにっこりしたり、もう会えなくなった友達のことを考えて心を冷やしたり、といったことをぜんぶ合わせた時間の半分くらいは、考えている。

彼に前に、研究に比べて私にはどれくらいの興味があるかと尋ねたとき、「十分の一くらいかな?だけど、人の中では一番、興味あるよ。」と言っていた。

自分が不満を感じないように、また相手に圧を与えないように、私も彼が私に抱くのと同じだけの興味を彼に対して抱くように調整したい、と思う。

だけど、どんなに外にいる時間を増やして、好きな人達と電話したりしても、最後は一緒に住むことにしている空間で一人で過ごすことになり、どうしたって不在が意識に上ってくるのを止められない。

そもそもからして関心の差が大きすぎて、合わせにいくのが相当難しいと感じる。

 

ずぼらで緩慢のくせに気にしいの私にとって、私にあんまり興味がなくて、どう思われてるかにもあんまり興味なくて、それ故に何に関しても頗る寛容で、器用で生活の上手な彼との同居は、かなり有り難くそしてとても快適だ。

ただ、相手にとってどういう利益があって、何を求めて私と「付き合っ」て、一緒に住みたかったのか。一緒にいるとき、他の時間よりも楽しいと感じるのかどうか、推測できない。尋いてもわからない。わからないと、不安になる(わかった気なんてする方が錯覚なんだとわかっていても)。

 

私は勢いに任せて折角書いた文章を誰かには読んでほしくて、この記事をツイッターに載せると思う。私のと彼のアカウントとは相互フォローになっているけど、彼はすごく忙しいから、読まない。もし仮に読んだとして、コメントを私に伝えてくることも多分ないと思う(話し始めたら長くなるので)。

 

私の思考にも感情にもそんなに興味がない人と、どうして住んでいるのだろう(知ってる。変だし、わけわかんなくて、それがかわいいと思って、住んでる)。誰と住んでいるんだろう。何と住んでいるんだろう。

京大退学エントリ

本記事はどらくん主催の京都大学アドベントカレンダー2019の12日目の記事です。公開は13日目になってしまいましたが・・・

前の日はらんさんおもろチャレンジでヨーロッパに行ってきたです。

海外で研究したいことを書いて、選ばれたら30万円貰えるという京大の神制度を利用してヨーロッパに行った記録です。情弱・不登校・手続き恐怖によって京大の豊かだったであろう学問のための環境を有効活用できなかった自分はめっちゃルサンチマンを刺激された。写真がきれい。

次の日はぷらすくん電電の実験を効率的に行うためのTips集。まだ読んでません。すみません。

他の登録者、自分は5人くらいしか知らなかったけど界隈では豪華なメンツらしい。ぱっと見情報系の人が多そう。

感想あれば#kuac2019でツイートお願いします!

以下本編。

 

 

0.前書き

今年の9月付で京都大学を退学しました。5年半在籍して69単位取得しました。今は日銭稼いで本読んで遊んでたまに面接受けたりしてぼんやりしています。将来の夢は世界征服です。あとなんらかのイデオローグになりたい。第一歩として26年分の混沌が蓄積された実家を、人がいがみ合わずに暮らせる空間にしようとしている。ここ数年何が起きたのかあんまわかってないし特に振り返る必要を感じてないけど、無理矢理出力した結果として自分の中で一定の整理がつくことと、コンテンツとして消費されることを期待して書きます。

明るい話ではないけど学びも深い出来事で、今はこんな感じに思ってる

し可能な限り勝利的に総括する意気込み。

進路に悩む高校生の参考になり、留年休学に悩む京大生及び世の大学生が読んで楽になる内容になってほしい。

1.概括 

退学に至った理由を抽象的に総括すると、

・与えられたハードルを越えること

・その課題の中で他者に優越すること

・その結果他人から賞賛されること

を餌にして努力してきた人間だったので

・自分のやりたいことをやった方がいい

・罰されないし褒められない

大学に合ってなかった。そして、13歳から18歳までは(狭い視界の中で偶然に)全てがうまくいきすぎていたので、人生がうまくいかないことにも、うまくいかないときに適応して変わることにも、或いは環境を自分で新しく選び取って変えていくことにも慣れてなくて、上手にできなかった。

ということだと思う。

2.具体的原因

以下3点の理由が複雑に絡み合い退学に至りました。

2-1.部活やめられなくて一時的に頭と精神が壊れた

1回生秋に、とある女子体育会部活動と、熊野寮自治会執行部の活動をほぼ同時期に始めたんだけど、

・授業と3つ全部満足いくレベルで成り立たせるのは無理

・寮自治の方が興味があった

という理由で、入部2ヶ月ほどで退部の申し出をした。

が、引き止められて(先輩と同期全員の許可を取れと言われたしそれは無理だった)退部ができず、1シーズン終わるまでの8ヶ月間続けることになり、この期間に

・思考・感情と言動が乖離し

・学問/部活/自治の全方面中途半端で自尊心が地底に墜ちて

おかしくなった。完全に水から上がるのを諦めたネズミになってた。

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部活と寮の会議以外何もできない、ベッドから動けない、動けても人が怖くて部屋から出れない、何も食べない、吐くまで食べる、記憶が飛ぶ、3日風呂に入れない、1ヶ月洗濯できないみたいな感じになってた。2回生春の新歓期に知らない駐車場で通行人に起こされた。寮の屋上で柵乗り越えて座って5階じゃ全然死ねないなと思って2時間ぐらい月見てちょっとだけ泣けたり泣けなかったりして部屋に帰ったりしてた。普通に学校行けなくなって後期の取得単位が10だった(前期は28)。セルフネグレクトと対人恐怖は小康状態を挟みながらだいぶ後(5回生前期くらい)まで引きずったしんどかった。

部の人にも迷惑かけて悪かったな。遅刻して連帯責任で練習後のくそ疲れてる中全員ダッシュさせてしまったりとか。辞めたいくせに変に真面目で、部活行ったら一番声出そうとしてたから、やる気があるのに弱気になってるだけと思われて引きとめさせてしまったのかもしれない。高校の時よりレベル高くてスポーツとして楽しかった。しみんないい人だったし哲学もあった、秋入部で受け入れてあげたら2ヶ月で辞めたいって言い出して扱いづらかったろうに全員優しかった。それだけに辞めたくない気持ちもあった。当時もし全体主義に対する懐疑と、絶対に自衛する覚悟と、ライン全員ブロックして練習に二度と行かない強さとが自分にあればな、と未だにちょっぴり思ってしまうけど。

2-2.内発的にも外発的にも登校する動機がなかった

 内発

一般教養は楽しかったけど専門の理学療法学に意外と興味が持てなかった。でも調子悪くなって学校行けなくなったのとどっちが先なのかはわかんない。ウロボロス

今唐突に思い出したけど1回生のとき、当時付き合ってた(高校の同級生で遠距離恋愛だった)子と電話してて、「入学前とか進路選択前に理学療法の本1冊でも読んだことある?」って聞かれて、読んだことなかったからめちゃ恥ずかしくなった記憶ある。宗教とか哲学の本は読んでたのにね。

理学療法学も、当時

・部活のOBの先輩が柔道整復で痛いところを直すのが魔法みたいでスポーツ科学に興味を持った

・人間健康科学科のHPに「医は人を愛する技術です」的なことが書いてあってこれやん!!!ってなった

・健康が幸福であるための必要条件だと思った

等の理由で積極的に選択したつもりでいたけど、その実「資格取れたら出産後にも復職しやすいな~」という取らぬ狸の皮算用な保険の気持ちがかなり働いていた気がする。こすい計算とか恐怖にドライブされた選択、ろくな結果にならん。部活にしても今までやったことしかできないよ~うわ~ん!みたいな強迫的な気持ちで始めた面あるし。

 外発

行っても褒められないし行かなくても怒られなかったから行かなくなった。高校までの勉強とお受験は罰(朝叩き起こされる、遅刻すると指導される)と報酬(先生と友達が一目置いてくれる、偏差値が出て優越感得られてうれしい)でやってたんだなあ、と思う。先生にもあんま興味持たれないしクラスがコミュニティとして希薄で衝撃だった(専門のクラスの人みんないい子で好きだったけど部活頑張ってた人が多かったので)。中高の6年間を一学年160人全員顔と名前がわかりますみたいな環境で過ごしてたので過去との落差があった。寮の人間関係は濃密で、自治がんばったら尊敬してる先輩たちめっちゃ褒めてくれたし同期と仲良くなれたし寮との落差も激しかった。

2-3.転学部手続きに失敗した

 1回目

4回秋(遅い)に初めて転学部*1の資格照会*2をした。

3つまで出せたので文学部と教育学部と総合人間学部に出したら資格は全部あったので迷った末に、発達障害の研究をしてる先生の授業を見に行って総合人間学部に出願することに決めた。

手続きゴミ苦手だから本出願の締め切り間違えた。人健の教務に出しに行ったら締切日の翌日だった。土下座するくらいの低姿勢でお願いしたけど糞味噌に馬鹿にされてすごすご帰ってきた。めちゃくちゃ意地悪な関西弁のおばさんがいるんですよ。「けどお姉ちゃんな~、普通に考えてみ~?入試とかでも日にち間違えたらそんなん通らへんやろぉ~???」ド正論。でもそんな見下して気持ちよくなんなくってもいいじゃん。めちゃくちゃ不幸になれクソババア。

 2回目

諦められなくて1年待ってまた出そうとしてた。ら、5回生の9月末からウイルス性胃腸炎で2週間(1週間は40℃、続く1週間は38.5℃)の熱が出た。液体しか取れなくて頭が痛くて叫んでて転学部どころじゃなかった(2週間で6kg減った)。多分この怪しい大人が企画した滋賀のバーベキューで食べた鹿肉に中ったんだと思う。暗くて焼けてるのかよく見えなかったしお腹壊したこと人生でほぼなかったから超油断してた。でも9人連れてった友達が誰も中らなくて本当によかった。みんな変わった獣の肉食うときは気をつけてね。で、体調ましなときに教務に電話でもすればよかったんだろうけど本当にそれどころじゃなかった。し、あのおばちゃんはどうせ何を言っても聞いてくれないよ〜という絶望感もあったかもしれない。

そして熱が下がったとき、「私はこの大学に対して、熱が出たら電話もできないくらいの熱意と執着しか持ってないんだな。退学するしかないな。」と思った。

手続きが苦手すぎて退学も時間かかりましたがなんとか今年の9月いっぱいで退学しました。1回生の時のチューターの先生と5回生の時のチューターの先生が対応してくれましたが超々優しかった。スキ。

3.獲得物

意気込み通り勝利的に総括していくぅ!

3-1.優しくなった

 圧倒的に人の痛みとか弱さに寄り添えるようになった。元々善を為したい人間だったから基本人には親切ではあった。例えば中高で言ったら不登校の子には積極的に話しかけてたけど、それは極端には

・(優秀で明るい)自分がそっちの立場になることは絶対にない

・不幸を自ら選択している人たちの気持ちマジでわかんない

くらいの強者論・自己責任論に無意識に立脚した上での優しさだったと思う。いや露悪的過ぎるか。管理教育から逸脱するような人と話すの普通に刺激的で楽しかったというのもあったかな。

とにかく今は、人によって足を取られるものは違うし、いつでも誰でも転びうるし、外から見てどんなに浅い穴でも全然這い上がれないこともあるって思う。そしてこれはとても大きい収穫だと思う。何も失敗しないで自分は最強なんだって思ったままで生きていかなくてよかった、と思える。酸っぱいブドウでしょ、って言われたらそらそうかもしれんけどもう酸っぱくても苦くても何でもいいです。強い昔の自分も弱くなった今の自分も好きです。

3-2.人生に対する認識が緩くなった

一番酷いときは、高学歴パワーカップル残業なし世帯年収1千万20代結婚2人出産、的な、世間知らずエリートが描いた餅、的な未来予想図を抱いてたけどそういうの一切なくなりました。まずそれ自分たちさえよければの超絶浅はかな願望だしな。世界が全体幸福にならないうちは個人の幸福は有り得ないby宮沢賢治。ガンガン技術革新して人類全体の倫理観を陶冶して国家解体して金の概念をなくそう。革命しかない。

という壮大な理想はあるけどとりあえず生きてればいいかなと思ってます、一旦。何なら死んじゃってもいい。みんな死ぬし。まだ解脱に至ってないから多分来世あるし。1秒ごとに変わる人格のその時々で面白いと思えることを楽しんで、好きな人達の手助けして、時々自分の理想のために何かして、疲れたりビビったり元気なくなったらひたすら休んで人に甘えて、って繰り返していきたい。

3-3.趣味と見識が広がった

学校に行ってない間、元気があるときは興味持てることを一生懸命やってました。人生への恐怖から目を逸らす延命措置として。慢性的に調子が悪くて有言不実行しまくって周りに大迷惑かけてたけど(当該で読んでくれてる人がいたら心からのごめんねとありがとう。あなたとかあなたとかあなただよ)。

ダンス、ドラム、演劇、観劇、議論、イベント企画、映画、料理、人間関係、政治運動とかいろいろ齧れてよかった。大好きな友達と美しい思い出いっぱいできたし。特に某新左翼の友人たちとか外山恒一さんのおかげで社会の見通しがよくなったのは良かったかもしれないですね。教養強化合宿超おすすめです。次回は3月かな?暇な人は是非行ってください。

 4.悩める人へ

半分以上自分に言い聞かせて書いた

4-1.進路に迷う人へ

 効率とか年収とかじゃなくてやってて興奮することとか楽しいことを選んで!たのむ!そしてみんなが好きなことやってても、なんなら何もしなくても誰も死なない、困窮しない世界一緒につくろ!

4-2.足踏みに悩む人へ

留年とか休学とかニートとかで悩んでる人へ。人と比べるのやめよ。ゲーム性違うから。どんだけ頑張っても上見たら一生上いるよ。レッドオーシャンで争うのやめて、ローカルにミニマムにオリジナルの幸せを拾い集めてカスタマイズしていこ。向いてなかったら辞めたり変えたりしよ。大体の場所、本当に戻りたければ戻れる(私だってもし京大に戻りたかったら再受験したらいい)。なんもしたくなかったらなんもしないで寝ていよう。やる気を溜めといて、このまま日本が順調に狂っていったら内戦とか起きるからその時に起きてがんばったら超脳汁が出そう。

4-3.死ぬほど苦しい人へ

 だから生きるのとか適当でいいし苦しまなくていいんだよ、と言いたいけど、人それぞれ規定の分量は苦しまないと終わんない(変わんない)んだろうなとも思う。私が苦しんだり動けなかったりしたのは誰かに何か強制されたからでも馬鹿にされたからでもなかった。偏った認識を拭い去るのにきっと痛みと時間とが必要だった。かつて自分の物差しで勝手に他人を自分よりも下位に置いて、内心ほくそ笑みながら悦に浸ったその優越感が、心をぐちゃぐちゃに切り裂く劣等感の刃の一つ一つになってわたしのところへ帰ってきた。

かといって今痛い人、あなたが痛いのは全然あなたのせいとかではないと思う。意味とかもないかもしれない。後から良かったと思えることもひとつもないかもしれない。

けど自分でどうにもできないと思っても時間がまじで何とかしてくれるよ。それか他人が結構何とかしてくれる時もある(責任持てんけど)。

苦しくて仕方なかったら死ぬのもアリだけど波の底で人生終わったらサンクコストが勿体ない感ある。また上がるから多分。

うーんマジで苦しいときにこんなこと言われたらふざけんな殺すぞって思いそう。喉元過ぎて熱さ忘れてるのかな。痛みに寄り添えるようになったとかさっきほざいたが。

とりあえず話だけは無限に聞くのでDM下さい。

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あんまいいこと言えなかったのでしんどくなる思い込み外すのに役に立つかもしれないやつ貼っておきます。思い出したら増やす。

ホームをレスしても自分のままで生きていこうとするお兄さんのツイッター(今は人に家貰ったから家持ってる)。1回生の病んでる時に会ったんだけど私が変なイキり方してて不快にさせてしまったことがある。ブログめっちゃ面白い大好き。不倫肯定論にもすごい影響受けたおすすめ。

職業奢られ屋さんのツイッター。シンプルな切り口が人によっては引っかかるというかムカつくかもしれないけど、常識を緩めたい人は見て下さい。

 

13歳からの世界征服

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イスラーム学者の中田考先生の本。単純だからこれ読んで世界征服って言い始めました。"バカが自分をバカじゃないと思うところから不幸は始まる"←ほんまそれな。エッセンス体得しかけてるし欲しい人いたらあげるよ。

https://tensei.nanaki.biz//

名無き仙人のHP。スピ系。だけどわかりやすいし押し付けがましくないし、株とか転職のコツとか、人生の小技的なものも載ってる。から、スピリチュアルに縁がない人とかアレルギー持ちの人でも比較的見やすいと思う。ツイッターもやってるよ。

5.後書き

・日にち通りに上げられませんでした。主催者のどらくん、次の日のぷらすくんごめんなさい。*3

・膨らみすぎたので頑張って削りました。大学生活振り返ってたら寮愛語りたくなった。

・夜中に自遊空間で書いたんだけど動作ゴミすぎて苛ついた。

・勝利的に総括すると言って書き始めたら暗いのか明るいのかよくわかんない記事になって変な顔してる。

・良い機会でした。ありがとうございました。特に参加するきっかけとなるツイートをしてくれたくにみちくんに感謝。

*1:途中から他の学部に移ること。2回生か3回生として編入する。詳細はhttps://www.gssc.kyoto-u.ac.jp/counsel/students.htmlを参照のこと。

あと昨年の熊野寮パンフに転学部のすすめを寄稿してるのでよければ読んでください。

*2:大体は、入試の点数が、当該学部の自分の入学年度の合格最低点に届いていたら転学部の出願資格がありますよーというもの。学部によって微妙に条件が違う。各学部HPを参照のこと。

*3:さん付けより君付けの方がかわいい名前だと思って君付けにしただけで他意はない。こだわりはある。

性アラカルト

※当記事はSKさん主催熊野寮アドベントカレンダー2019の6日目の記事です。

前の日の記事はこちら!

今日あった寮祭企画「いらすとやタイトル当てクイズ」の宣伝記事。

次の日の記事はこちら!

現役寮生によるあた溜まり屋の感想及びもつ煮tips。

また本記事の感想等あれば#kmnac2019 ハッシュタグでツイートしてください🙂

ということで前置きが長くなりましたが以下本編

 

最初はOBの立場から寮祭の感想でも書こうかと思ったけど、2日目の人と被ったので別のテーマで書くことにした。

が、迷ったのでアンケートを取ってみた。

結果に従い本日は性について最近思いついたことや、昔から考えていることを書いていきます。(他の選択肢に入れてくれた人も結構いて、有り難いので後日書こうと思います。)

長くなりそうかつ話が散逸しそう。アドベントカレンダーだし本当は読みやすく整理された記事を書きたいが。

 

1.性行為の成分

みなさんにとってセックスとはなんですか。私にとってはこんな感じです。

・ガチャ:するまで当たりかどうかわからない。すごく仲の良い友達でガチャ回すと大体3等が出るよ。福引で言ったら洗剤。ティッシュ以上加湿器以下。あってもいいけど別になくてよかったなってなるし微妙な気持ちになる(だからもう友達では回さないと決めた)。1等の人は回す前からわかる。ふつうに好きな人で回すとハワイに行けます。遺伝子アンテナが優秀(じゃあ他回す必要ないじゃん!)。

・逃げ道:他のこと何も考えなくて済む。思考停止できる(うれしい)。但し逃避になりうるようなセックスができる相手には滅多に巡り会えない(つまりハワイ行きのチケットでも当たらないと逃避にならない)。

・麻薬:しかも(合意なら)合法。但し以下略。でもそれよりも密度高い会話ができた時の方が麻薬出るよね。

・試薬:相手が自分をどう思ってるか、そもそも他人に対して思いやりのある人間かどうかわかる。自分が相手をどう思っていたかの解像度も上がる。

・コミュニケーション:仲が良くなります。もしくは仲が悪くなります。あんまり変わらない人もいます(何も言ってない)。

 

2.性欲の内訳

演技欲:運動欲:性的快感への欲=6:3:1くらいだと思う。演劇の稽古とかダンスの練習毎日してたときは比較的性欲薄かった記憶があるし、筋トレしたり走ったりするだけでも一定散らせる。

・あるコード/ルール/テンプレート/ルーティーン(セックスにおける前戯→挿入→射精という儀式、演劇における脚本)の中で、自分を表現する

・相手の見たいものを推し測り、それを見せる

という点でセックスは演劇だと思う。お互いがただ一人きりの観客で、かつ共演者の二人芝居。

 

3.複数性愛肯定論

同時に複数と性的関係を結んだらダメ、という観念を持ってる人が周りには多めで、自分はそれはおかしいと思っているので若干やりづらい。やりづらさの反動で、周りに自分の感覚と主張をよく押し付けている。

みんな愛したい人全員をそれぞれのやり方で愛したらいいのにって思ってるよ。

・いくら好きでもある人間が他の人間の行動を制限する権利はないと思う。されたら嫌なことを伝えることはできるけど、それに従うかどうかはその人に選択の自由がある。

・もし親友A子が「私B子ちゃん嫌いだから絶交してきて!」つったら友達B子と絶交するんか?おかしいだろ?なんで恋愛だとそれが普通のことみたいに扱われてるのか不明。普通に2人ともとベストな人間関係を維持したいでしょ。

・嫉妬するのが好き。価値ある人間と付き合ってたらその人が他の人に求められるの当たり前じゃんと思う。安寧に浸かりたくない。喪失と敗北を恐れながら人間関係を磨きたい。

・自分と一緒にいないときのことは何もわからないし究極的に言えばどうでもいい。その人が自分に使ってくれる時間と眼差し(と金)だけが愛じゃん。もし縛りたいなら、24時間自分と一緒にい(ることを選択)させて24時間幸せにしてあげるしかないじゃんと思う(そんなの無理、できたとしても不健康だと思うが)。

・異性にだけ嫉妬するの意味わからん。普通に女の子にも興奮することあるんだが。それはいいのかよ。謎。

・性的関係にだけ嫉妬するの意味わからん。人生協力プレイしてる人とか、同じ方向を向いて走ってきた人とかの方が絶対勝てないし嫌。

・情報量増えるの基本いいことだと思う。例えば浮気したら

外れだった→付き合ってる人やっぱ最高だなって確認できる

当たりだった→よかったね

だからプラスでしかない。

・相手の可能性を制限して一位を確保しようとする姿勢が浅ましい。別に他の人を経験させた上で勝ち抜いたらええやん?そっちの一位の方が価値あるんちゃう?そんで自分より上の誰かが出てきたとして、相手を愛しているならば、その人と一緒にいるのがあなたの幸福なのですね、是非そうしてくれ〜つって泣きながら鼻水垂れ流しながらリリースしたらええやんか。っていうかそもそも一位ってなに!全員違う価値を持っていてしかも定量化が不可能なのに順位なんかないぞ!付き合うって何!Do me a favor?くらいの曖昧さだぞ!大丈夫か!

めちゃくちゃになった。いつか整理してまた書きたい。*⑴

浮気否定論としては、嘘つくのは自分の魂も相手との関係性も濁るから良くない、というのは確実にそう。だから自分はそもそも付き合うということをしない方がいいんだろうなと考えている。

4.トゥルーラブだけが人生だ

こんなことを言いながらも一生不動で一番愛せる人間をちょっぴり探しています。もはや性とかじゃなくて。

よく友達と話すけど性愛より人間愛の方が尊い。人を愛する力を磨いていきたいよ。*⑵

こうなってくると、性愛そんな大切じゃないんなら"たかが性愛"を結ぶ相手ごとき一人きりに絞ったっていいじゃんみたいな話にもなってくるね。

お前それ本気で言ってるのか?本気で言ってたらこんな記事書いてねえよ。へへへっ。

書いた感想

・見えない読者に対する出力難しい。自分にしかわからん文章になった。

・テーマ絞った方がわかりやすい記事が書けたんだろうな。

・普通にもっと後の方の日にすればよかったです。もう20時だし。

・楽しかった!SKさんお誘いありがとうございました!

*註

⑴初アップから5回ほど加筆及び微修正したがそもそも文章の骨格がないので大して変わらなかった。

⑵少し厳密に言うと

性愛は人間愛に含まれていてもちろん性愛も尊い。が、性愛を含む人間関係は性愛を含まない人間関係よりも、距離が過剰に近くなってバグったり、依存や執着によって濁ったりしやすい。

ということです。

まあでも、一見性愛を含まないように見える人間関係においても、男女問わず仲良い人達は生理的にも好きだなあって思うから、性愛を含まない人間関係なんてすごく少ないのかもしれないけど(定義厨)。

熊野寮祭の同釜会に行く

大学の時住んでた寮の同窓会に向かってる。

昨日から12/8まで10日間やる寮祭の企画の中の1つである。

全企画詳細とスケジュールは以下から見られます。

 

退寮者として初めて参加するということでなぜか若干気負っている(めちゃくちゃ寮行ってるのに)。

去年までは寮生として帰ってくるOPと遊んでたわけだけど、把握厨だからいつも満遍なく沢山の人と話したいと思って目移りしてた。全寮コンパの時も結構そういう風に思ってた気がする。

今日は場と気分とタイミングに任せて流れていきたい。あ!〇〇さんだ!挨拶しなきゃ!とかあんま思わないようにしたい(したけりゃしたらいいけど)。

 

夜遅めから始まるBarKUMAっていうバー企画に店員として参加します。退寮してもスポットで企画運営側に回らせてくれる後輩本当に有難うと思う。いつでも消費より生産の方が楽しいので。

 

酒好きな癖に弱いから、コンパの時いつも1時とか2時とかの一番良い時間に潰れて、4時とかの人いなくなって強い人だけが残ってて、一周回ってみんな冷静な時間に起きて体力MAXで寂しくなるやつ一生やってた。ペース調整するつもりだけど楽しくなって飲んじゃっていつも通りになるかもしれない。

 

行けないけど

・人はなぜ主語を大きくするのか?(12/6)

・模擬団交〜権力vs反権力〜(12/7)

・概念としての恋人(12/8)

が楽しそう。参加したい。

あと12/7の京都駅大階段グリコは自分が3年間企画者をやったので思い入れが深い 寮外者大歓迎企画だし自我がオープンになり人の心の暖かさを感じられるので京都民は是非参加して下さい。